動報告アーカイブ

全国地域ミュージアム活性化協議会のはじまり-2

研究会は、堺市博物館館長を経験された角山榮先生ほか、3名の研究者と4名の実践者の7名の共同ではじまりました。
この研究活動へは、公益財団法人サントリー文化財団より3年間にわたって支援をいただきました。

まずは、市町村合併後の地域博物館の実態を調査するため、アンケート調査を実施しました。
対象とする地域博物館の多くは全国から無作為に抽出した市町村立の小規模博物館です。
回答のあった施設の半数以上が平成初期に整備されたものでした。
その目的は、それぞれの地域の特色を「保存・公開」することで次代の子どもたちへ地域を伝えることや、その地域を全国へアピールすることとされています。
そしてここから地域振興を図っていくことを目指すものが多く見受けられました。

市町村合併によって顕著になった地域博物館の課題としては、「運営費の削減」や「行政執行部との考え方の隔たり」でした。
そして、市町村合併以前から施設が抱えていたと思われる様々な課題も改めて浮き彫りになってきました。(つづく)

2012年06月15日(金)  投稿者 :事務局  カテゴリー : 活動報告アーカイブ