全国地域ミュージアム活性化協議会とは

全国地域ミュージアム活性化協議会とはコピー

設立趣旨

「地方の時代」が叫ばれた後、各地において個性ある地域づくりを目指した取り組みが行われてきました。

 そのなかで、地域独自の歴史や文化的資源に着目し、地域のアイデンティティ確立の場として、次世代への伝承や学習、外部との交流、観光といった地域振興の拠点として各地で「地域ミュージアム」が整備されてきました。それらは、「博物館」「資料館」や「交流館」「伝承館」としての施設であったり、「文化遺産」そのものであったり、「町並み」や「景観」「生活空間」であったりと様々な形をもって取り組まれてきました。

 こうした活動や地域資源の保存事業は、地域づくりのための「知恵の源」となってきました。しかし現在では、行政における財政の悪化や市町村合併における行財政改革などによって、地域の歴史・文化の保存・伝承に関する、いわゆる博物館事業が縮小化されてきています。

 そこで、平成20年度~22年度にかけて「地域博物館協議会設立による市町村合併後の地域文化の保存・伝承活動」をテーマに、角山榮先生を研究代表として学識者及び地域づくり実践者による研究会を行って参りました。研究活動にあたっては、公益財団法人サントリー文化財団より3年間にわたって支援をいただきました。

 その後も島根県との協働事業や各方面からのご協力・ご支援を賜り、協議会設立のための準備を進めて参りました。そして、これらの歴史的・文化的資源を〝地域ミュージアム〟と捉え、地域づくりに真に貢献する活動を推進していくために、今後全国的な連携をもって実践していきたいと考えます。 こうした活動を通して、地域ミュージアムを「知の拠点」として充実し、これを活用していく新たな地域再生の仕組みを構築していきます。

 皆様にはこの活動に共に参加していただくとともに、この協議会の発展にご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。